第21章 別れよう

平山亜美の視点

「私の価値は、誰かの彼女であることで証明する必要なんてない!」

坂井陽の目をまっすぐ見据え、私は一語ずつ噛みしめるように言った。

「私は平山亜美。チア部のキャプテンで、今日ステージで表彰のスピーチをしたのは私。――それ以上に、私は私自身。夢も、目標も、価値もある。誰かに寄りかかる必要もないし、あなたに『花をもらうにふさわしいか』『敬意を払う価値があるか』なんて決められる筋合いもない!」

怒鳴りつけられた坂井陽は半歩退き、赤くなったり青くなったりしながら言葉を失った。

「いいじゃん、それ!」

澄んだ、よく通る女の声が人垣の外から飛んできた。

いつの間に戻ってきたの...

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