第54章 なぜ私にプレゼントを買うのか

平山亜美の視点

不意に伸びてきた警官の手に乱暴に引かれ、私はたたらを踏んだ。体が勝手に前へ傾き、そのまま床へ突っ込みそうになる。

「危ない!」

横から力強い腕が伸びてきて、ぐらついた私の体をしっかり支えた。転倒寸前だった私は、そのまま引き戻される。

宮下駿介は私をかばうように自分の脇へ寄せると、ばっと顔を上げ、私を乱暴に扱った警官を鋭く睨みつけた。

「やめろ! たとえこちらに違法の疑いがあるとしても、まず事情を確認し、必要な書類を提示するのが先だろう。誰の権限で、確たる証拠も正式な取り調べもないまま手錠をかけ、しかもこんなふうに乱暴に引っ張る? 見れば怪我をしている女子生徒だぞ!」...

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