第59章 両親が何かあったみたいだ

宮下駿介の視点

 心臓が、どんと沈んだ。

「亜美!」

 俺は二歩でベッド脇まで駆け寄り、その肩を押さえて、そっと仰向けにする。

 頬は涙の跡だらけで、目も鼻も真っ赤だった。枕は広い範囲までぐっしょり濡れている。

 俺の顔を見た瞬間、亜美の目がぱっと見開かれた。次の瞬間には勢いよく腕を伸ばし、俺の腕にしがみついてくる。

「宮下駿介……宮下駿介!」

 掠れた声は切羽詰まっていて、指先には痛いほど力がこもっていた。

「お父さんとお母さんが……お父さんとお母さん、何かあったかもしれない!」

「何だって?」

「今夜、仕事の話をしに行くって言ってたの。車で……」

 震える声がそこで...

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