第64章 彼はきっと君に告白する

平山亜美の視点:

 スマホの画面に目を落とすと、林原莉子からビデオ通話の着信。

 ――ちょうどいい。

「ママ、莉子から」私は慌ててスマホを手に取り、母に見せるように軽く振った。「きっと用事があるんだと思う。出てもいい?」

 母は身を乗り出して画面を覗き込み、ふっと笑う。

「また内緒話? はいはい、いいわよ。私は先に部屋に戻ってパパのところにいるから。薬、ちゃんと最後まで塗りなさいよ」

 立ち上がってドアへ向かい、途中でふいに振り返る。意味ありげに私を見て、

「まさか……莉子と宮下駿介のことで相談してるんじゃないでしょうね?」

「ママ!」

「はいはい、言わない言わない」母は楽...

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