第66章 すべてはママが悪かった

平山亜美の視点

 目を見開いた。自分の耳を疑った。

 反省しろって……? いじめられたのは私なのに、ママは私に反省しろって言うの?

「ママ、何言ってるの?」

 思わず声が上ずった。胸の奥がつんと酸っぱくなって、悔しさがこみ上げる。

「私、何か悪いことした? 何もしてないよ。あっちがずっと絡んできて――」

 するとママが、ぷっと吹き出した。腕を伸ばして私の肩をぐいっと抱き寄せ、胸の中に引き込む。

「バカ娘。そんな反省じゃないわよ」

 目がいたずらっぽく光っている。

「ママが言いたいのはね。亜美、腕力が足りないんじゃない? ってこと」

「……は?」

 間の抜けた声が出た。

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