第67章 お前たちには歩み続ける勇気があるのか

平山亜美の視点

 唇を噛んだ。もう、これは本当に逃げられない。そう悟って、つっかえながら白状するしかなかった。

「宮下駿介さん……あの人、実は坂井陽の叔父さんなの」

 その言葉が口から出た瞬間、肩に置かれていた母の指先が、ほんのわずか強張ったのが分かった。

 胸の底が、すうっと沈む。

 やっぱり。そうだよね。

 元カレの叔父と、私が……なんて。

 俯いたまま、母の顔が見られない。

 母は、長い、長い沈黙を落とした。

 その空気が、大きな石みたいに胸の上へどんと乗ってきて、息が詰まる。

 ――やっぱり、そうなるよね。

 元カレの叔父と関わってるなんて、国がどこだろうと、年...

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