第68章 犯人の訴え

平山亜美の視点

 それは、学校の掲示板に投下された長文スレだった。投稿者のアイコンには、桜井有紗の自撮りが堂々と表示されている。ピンクのワンピースで、カメラに向かって甘く微笑む顔。無垢で、清楚で、何も知らない被害者みたいに。

 ――なのに。

 スレタイはやたら長くて、目に刺さった。文字のひとつひとつが、私の理性の限界を踏みにじってくる。

 『Hという女が政府関係者と結託し権力で弱者を踏みにじる 一般学生が追い詰められうつ病に――正義はどこに?!』

 画面を下へ滑らせた瞬間、指先が震え出した。

 本文は過激な内容で、昨夜の出来事を、まるで別の物語みたいにひっくり返していた。

 桜...

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