第79章 私たちの関係は違ってきた

平山亜美の視点:

 言葉が、心の壁をすり抜けて喉から飛び出した。

「そばにいて……明日の朝、目が覚めたら全部夢だったって気づくのが怖いの」

 彼の動きが止まる。

 それから、ベッド脇のカーペットに腰を下ろし、私の手を両手で包み込んだ。

「分かった。行かない」

 囁くような声。

「ここにいる。ちゃんと寝ろ」

 私はベッドの端へ身を寄せ、隣のスペースを空けて、シーツをぽんぽんと叩いた。

「上がって」

「亜美。俺たち、正式に恋人になっただろ」

 宮下駿介は私の手を持ち上げ、唇で指先にそっと触れた。

「だからこそ、君のご両親にきちんと会ってからにしたい。同じベッドで眠るとか、...

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