第80章 彼が告白するってわかってた

平山亜美の視点:

「きゃっ!」

 悲鳴を上げた私は、反射的に宮下駿介の胸へ飛び込んだ。

 顔が彼の胸元に埋まった瞬間、頭の中を占めたのはただひとつ。

 消えて。今すぐ。いますぐ。

 宮下駿介の反応は、私よりずっと早かった。

 片手で私の背中をかばい、そのまま抱き上げてベッドへ戻す。次いで、私の前に立って身体ごと盾になった。

 私は彼の背中に隠れるように縮こまり、腰のあたりのシャツを指先でぎゅっと掴む。顔は半分だけ覗かせるのが精一杯だった。

「どうして亜美のルームキーを持ってるんだ?」

 宮下駿介が問う。

 ドア口から、林原莉子のどもる声が返ってきた。

「き、昨日……亜美...

ログインして続きを読む