第81章 君たちは何の秘密を話しているんだ

平山亜美の視点:

  見慣れすぎた顔が、つばの広い麦わら帽子の影からひょい、と覗いた。

  父はいたずらっぽく目を細め、私に向かってウインクする。

「お嬢さん、縁があるね。ドリームキャッチャー、タダだよ。ひとつどう?」

  隣では、母が手編みのタペストリーの列の向こうから顔を出した。

  笑いながら、藍色のドリームキャッチャーを手にしている。

「どれがいい? お母さん、この色、亜美にすごく似合うと思うの」

  私は、ぽかんとした。

  次の瞬間、遅れてきた大きな喜びが胸いっぱいに広がって――気づけば、私は二人に飛びついていた。

  同時に抱きしめたせいで、父も母もよろりと一...

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