第82章 あなたの部長さん、まだまだ現役真っ盛りじゃない

平山亜美の視点:

  ママに、いったい何の話をしてたのかなんて……言えるわけないじゃん!

  しかも昨夜のことを思い出したら、なおさらだ。情けないことに、眠くてふわふわしてるときですら、彼の手をぎゅっと掴んで離さなくて――行かないでって、シーツをぱんぱん叩いて、上がってきて一緒に寝てって……!

  ああいうのは、二人きりで囁くから甘いんであって。親の前で口にしたら、ただの地獄だ。

  私が恥ずかしさで潰れそうになった、そのとき。

  宮下駿介が、私の腰に回していた手をふっと離した。

  次の瞬間、指先が私の指の間をすり抜けて――ぎゅ、と指が絡む。

  「おじさん、おばさん」

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