第91章 恋愛のことで落ち込んでるって聞いたけど、大丈夫?

平山亜美の視点:

  顔が、かっと熱くなった。

  私、何やってるんだろ。

  給湯室で、見ず知らずの女が電話口でぼやっと言った曖昧な一言と、あからさまに善意のない視線――それだけで。私はここに座って、遠回しに自分の彼氏を詮索してる。

  宮下駿介が私を騙すはずない。

  彼はいつだって正直だ。正直すぎて、たまに「そこまで言う?」って思うくらい。

  他の女とデートしたこともない、誰かと関係を持ったこともない。そう言うなら、私は信じる。

  それに……もし本当に、酒の勢いで何かがあったとしても。

  それは私と出会う前の話だ。彼の過去は彼の過去。私が口を挟むことじゃない。何を...

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