第127章 結果さえあればいい

何が言えるというのか。

「結城社長」

秘書が警備の当番表を手に入ってきた。「以前ご指示いただいた件ですが、研究室の外周に配置していた警備員は大半を引き上げました。いまは入口に二名だけ残して立哨させています」

結城永司は監視モニターから視線を外し、眉間を指で押さえた。

あの命令は、彼女を締めつける鎖を少しでも外してやりたかったからだ。息ができるように、と。

「相馬万珠のほうは?」

「確保しています。居所も通信も、こちらで監視下に。最近は大人しいですね。毎日、弁護士と電話する以外は、ほとんど外出していません」秘書が報告する。

「……そうか」

結城永司は手を振り、退出を促した。

...

ログインして続きを読む