第153章 ちょっとしたトラブルが起きた

夜九時。

望月朝夜は実験舱から出ると、気密扉を施錠し、開けた空き地を横切って別荘へ向かった。

冷え込みが増し、吐く息が白く曇る。

スマホが鳴った。周防蘭からだ。

「朝夜、準備は全部できた?」

「うん。明日の午前九時から一組目」

「緊張してる?」

望月朝夜は少し考えてから答えた。

「緊張はしてない。ただ、ちょっとお腹すいた」

電話の向こうで周防蘭が笑う。

「ご飯食べな! じゃ、切るね切るね。明日、朝七時にログインして待ってるから」

通話が切れ、望月朝夜は家に入った。キッチンをひと通り漁ると、冷蔵庫には林田修が手配させた食事が入っていた。肉が二品に野菜が一品。保温容器で温め...

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