第35章 義兄が義妹を愛する

坂東敬生は、一語一語を床に叩きつけるように言い切った。

「いわゆる『青い海』プロジェクト、その中核アルゴリズムは、望月朝夜が提出した論文から完全に派生したものです。この点については、私が証言します」

教授はそのまま続ける。

「それから相馬万珠という女性についてですが――履歴書に目を通しました。失礼を承知で申し上げます。彼女の学術レベルでは、このアルゴリズムの根幹となる論理を理解するだけでも非常に難しい。ましてや、それを土台に研究開発など、到底できません」

教授の言葉は、会場の全員の耳に突き刺さった。

「学生を守るために――」

坂東敬生はカメラをまっすぐ見据える。眼光が鋭く、刃のよ...

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