第50章 これは監禁するつもりか、彼女を?

望月朝夜の身体が、ぴたりと固まった。

彼は彼女を押しながら――衆目の中で、無数のフラッシュとどよめきに晒されながら――進行方向を強引に変え、空港の出口へ向けて大股で歩き出す。

林田修と須藤千奈は護衛に阻まれ、ただ彼女の背中が遠ざかっていくのを、呆然と見送るしかなかった。

明るい出口が目の前にあるのに、望月朝夜には、自分がこの男に一歩ずつ、また光の届かない地獄へ引きずり戻されている気がした。

車内は、死んだような静けさ。

ロールスロイスの防音は完璧で、空港の喧騒はすべて外に閉め出されている。

望月朝夜は窓にもたれた。

自分が抜け殻みたいな傍観者になって、見ている。――自分の人生が...

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