第104章

「百合子様から、安心してお休みいただけるよう、携帯電話や通信機器はすべてこちらで一時お預かりするようにと仰せつかっております」

使用人は言った。

「おとなしくしていれば、そのうち百合子様がお返しくださるでしょう」

「何ですって?」

雪菜は目を丸くした。

「どうして私のスマホを取り上げるのよ? あれは私の私物よ! 返しなさい!」

「百合子様のご命令ですので。私は言われた通りにしているだけです」

使用人はそう言い残すと、雪菜を無視して背を向け、扉を閉めた。カチャリと、外から鍵がかけられる音が響く。

「ちょっと! 開けなさいよ! ドアを開けて! スマホを返して!」

雪菜は扉に駆け...

ログインして続きを読む