第107章

「大奥様、お部屋でお休みになってください。ここは私共がついておりますから」

使用人が気遣うように声をかけた。

「ええ」

百合子は頷いた。

「明日の朝一番で、病院へ様子を見に行くわ。今度はどんな手を使ってくるつもりか、見せてもらおうじゃないの」

そう言い残し、百合子は身を翻して階段を上がり、自室へ戻っていった。

その夜、藤原家実家の者たちは誰一人としてまともに眠ることができなかった。

翌日の午前中。百合子は使用人を引き連れて病院を訪れた。

雪菜はすでに目を覚ましており、ベッドに横たわったまま点滴を受けていた。

手首には分厚く包帯が巻かれ、顔色は紙のように青白く、見るからに衰弱...

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