第112章

和也は冷ややかな声で口を開いた。

「どこにいる。住所を送れ」

「藤原社長、落ち着いてください。早まっては……」

晃が慌ててなだめる。

「つべこべ言わずに住所を送れ!」

和也は声を荒らげた。

晃は仕方なく、居酒屋の住所を送信した。

和也は通話を切るなり、乱暴に車のドアを開けて乗り込んだ。

頭の中は、先ほど目にした写真と動画で埋め尽くされている。

正美の野郎、よくも葵に手を出しやがって!

ハンドルを握る手にぐっと力がこもる。

今すぐあの居酒屋へ飛んでいき、正美を殴り殺してやりたい衝動に駆られていた。

十数分後、和也は居酒屋に駆けつけた。

店内を一瞥し、すぐに二人の姿を捉...

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