第114章

「ちょっと、声が大きいってば!」

葵は慌てて彼女の腕を叩いた。

「何をそんなに興奮してるのよ」

「興奮もするわよ!」

梨乃は声を潜め、複雑な表情で葵を見つめた。

「昨日までは離婚する、彼と別れるって言ってたのに、なんで今日になって寝ちゃってるわけ? いくらなんでも展開が早すぎない!?」

「もう、話せば長くなるんだけど……」

葵はカフェラテを一口すすり、ほんのりと頬を染めた。

「とにかく……そういうことになったの」

「長くなる? 何がよ」

梨乃は呆れたように目を剥いた。

「また甘い言葉でも囁かれたんでしょ? 言っておくけど葵、騙されちゃ駄目だからね! 雪菜って女がまだいる...

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