第158章

「何が『お前』よ」

梨乃は盛大に白目を剥き、微塵も怯む様子はない。

「ちょっと言い返されただけで顔真っ赤にして、そんなメンタルでよくセクハラなんてできるわね? たかがしがないマネージャーのくせに偉そうに。恒隆モールが自分の持ち物だとでも思ってんの?」

ソファに座っていた葵は、思わずその見事な口ぶりに盛大な拍手を送った。

「いいぞ、もっと言え!」

中井翔太は完全に逆上し、腰のトランシーバーを引き抜いてヒステリックに怒鳴り散らした。

「警備部! 今すぐ四階のスーツケース専門店にこい! 早くしろ! 何人かまとめて連れてこい!」

慌ただしい足音が響き、ドヤドヤと四人の警備員が駆け込んで...

ログインして続きを読む