第百六十一章

「嘘でしょ! 和也ったら、藤原グループの半分をあんたに譲ったってわけ?! これじゃ離婚間近の元妻どころか、資産数千億の女社長じゃない!」

「だめだめ、一生あんたにすねかじりさせてもらうからね。これからあんたが行くところ、どこへでもついていくわ。絶対に見捨てないでよ!」

葵は彼女の大げさな様子を見て、思わず吹き出した。

「わかったわよ。好きなだけすねをかじればいいわ」

伏し目がちに、協議書にびっしりと並ぶ資産明細に視線を走らせるが、心は少しも波立たなかった。

どれだけ数が多くても、どれだけ価値があっても、あの数年間ですり減った彼女の真心は二度と戻ってこない。

一方その頃。遠く離れた...

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