第39章

「それは本当によかった!」梨乃は興奮した様子で葵に抱きついた。「葵がいなくなるなんて寂しすぎるって思ってたけど、これでまたしばらく一緒にいられるね。本当に嬉しい」

葵は彼女の肩を軽く叩いた。

「でも、今はとにかく離婚の件を片付けるのが先決だから」

「ええ」葵の瞳がわずかに翳ったが、すぐにまた強い光を取り戻した。「きっちり終わらせないと」

梨乃は葵から体を離した。

「今すぐ全国で一番腕の立つ離婚弁護士を探してくる! この裁判、絶対に勝たなきゃダメだからね!」

その真剣な物言いに、葵も思わずふっと笑みをこぼした。

葵はコンクールの概要に目を通し、ネットでエントリーを済ませると、今度...

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