第71章

「わかってる、でも俺は――」

蓮が何かを言いかけたが、その言葉は途中で葵に遮られた。

「でもなんてないわ。あなたと付き合うつもりはないの。もう遅いし、帰って」

葵は冷ややかな表情で帰宅を促した。

蓮はまだ食い下がろうとしたが、口を開く暇もなく、大毅に腕を引かれてその場を後にした。

三人は知る由もなかったが、今のやり取りはすべて雪菜のスマートフォンに録画されていた。

和也が送り届けられたのを見て、雪菜は様子を窺いに来たのだ。

まさか蓮が葵に告白する場面に出くわすとは思いもよらなかった。

彼女はすぐさまスマートフォンを取り出し、目の前の光景を一部始終カメラに収めた。

蓮と大毅が...

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