第78章

和也は彼女の泣き声に、さらに眉間を深く寄せた。

顔を上げ、百合子にすがるような口調で言う。

「お祖母様、雪菜も悪気はなかったんです。まだ若くて世間知らずなせいで、言葉の加減が分からなかっただけで……。今回のことは、どうか大目に見てやってくれませんか」

「大目に見てやれ、ですって?」

百合子は呆れ果てて鼻で笑い、その瞳に宿る冷ややかな光を一層強めた。

「和也、この女はもう二十歳をとうに過ぎているのですよ。それで世間知らず? 世間知らずなら、他人の家に居座って夫婦の仲を裂こうとしてもいいとでも? 世間知らずなら、あんな下品で薄汚い言葉を口にしても許されるとでも言うのですか」

言葉を切...

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