第110章

若い連中が集まれば、酒は回るし、テンションも上がる。ゲームは進むほど熱を帯び、笑い声が途切れなかった。

やり始めたのは真実か挑戦か。夜が更けるにつれ、引き出された話は増え、空いたグラスも増えていく。

酒に弱い何人かは、すでにソファで潰れていた。

そして最後のラウンド。最初の一回目から、ボトルの口は鳴瀬颯真の前でぴたりと止まった。

全員が知っている。鳴瀬颯真は有名なほど冷淡で、堅物で、面倒を嫌う男だ。ここまでの数回も、質問が半分も終わらないうちに、無言で酒を選んできた。

だから今回の質問者は空気を読んだ。プライベートを深掘りせず、いちばん軽いところを突く。

「鳴瀬社長が最近いちばん...

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