第126章

「あなたも小林琴音にサファイアのネックレス、贈ったじゃない!」

星川千奈は声を張り上げた。

揺れる視線。力の抜けた、けれど鋭い糾弾。

「同じこと、あんたはよくて私はダメってわけ?!」

鳴瀬颯真は言葉を失った。何か言い返そうとしても、どれも薄っぺらく聞こえる気がして、喉の奥で潰れる。

拳を握りしめ、絞り出すように問う。

「……じゃあ、風見逸央のことを『旦那さん』って呼んだのは何だよ?!」

千奈が鼻で笑って答えようとしないのを見て、颯真はついに理性を飛ばした。

「星川千奈! いったい誰が、お前の旦那さんなんだよ?!」

目が、怖いほど赤い。

星川千奈は、もう限界だった。頭がおか...

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