第128章

鳴瀬颯真は数秒沈黙し、低い声で言った。

「上の部屋にある、あいつの服も宝飾品も全部まとめて梱包しろ。捨てるべきものは捨てる。取りに来させるものは取りに来させろ。俺が時間をずらした方がいいなら、前もって言え」

言い終えると、鳴瀬颯真は長い脚で歩き出し、迷いなくその場を去った。

石川さんは一瞬ぽかんとしてから、彼の言う「あいつ」が星川千奈のことだと気づき、そしてその言葉の意味を――完全に理解した。

やがて、エンジン音が響く。

黒いベントレーがガレージからゆっくりと出ていき、そのまま屋敷の門の外へ消えていった……。

鳴瀬颯真は、星陽プロジェクトから完全に手を引いた。

小林琴音の担当職...

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