第129章

二人は車のドアを押し開け、外へ降りた。

通りの両側には高層ビルと大型商業施設が立ち並び、足元の路面店に至るまで、いま話題のラグジュアリーブランドばかりがずらりと連なっている。

星川千奈がふっと笑う。

「蘭亭、どんどん伸びてるね。ここ数年の苦労も努力も、無駄じゃなかったってことだ。で、今日はここに連れてきて……自分へのご褒美、どうするつもり?」

千鳥結亜は真面目な顔で少し考え、正面の高級モールを指さした。

「服、バッグ、ジュエリー……頭の先からつま先まで、ぜーんぶ新しくする!」

「いいね!」星川千奈もノリよく頷く。

二人は腕を組み、楽しげにモールへ向かった。

ラグジュアリーモー...

ログインして続きを読む