第195章

鳴瀬颯真の車はショッピングモールの専用スペースに停めてあって、外へ出ればすぐ目に入った。英子は遠目に、彼が星川千奈を抱きかかえて出てくるのを見つけると、慌てて後部座席のドアを開けに走る。

「星川さん、どうされたんですか?」

英子がドアに手を添え、声をかける。

「足を捻った。今すぐ病院だ。いちばん早いルートで行け」

鳴瀬颯真の顔色は陰りきっていて、機嫌の悪さが隠しようもない。

「星川社長!」

村上亮佐が車のそばまで駆け寄ってきた。乗り込もうとした、その瞬間。

鳴瀬颯真が、ドアの外でぴたりと止めた。

「すみません、村上さん。車内に空きがありません。ついて来るなら、ご自分で運転する...

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