第217章

それは本家からの着信だった。

鳴瀬颯真は画面を一瞥すると、星川千奈の背を支えてベッドヘッドへ座らせ、そのまま落ち着いた手つきで通話に出る。

「……祖母さん」

鳴瀬芽衣と両親の三人は「祖母さん」という呼びかけを聞いた瞬間、揃って耳をそばだてた。

だが、向こうが何を言ったのか聞き取る間もなく、鳴瀬颯真はすでに通話を切っていた。

冷えた視線が、目の前の三人へ落ちる。

入ってから今まで一言も発さなかった叔母が、ふいに前へ出た。目いっぱいの痛ましさと悔しさを滲ませて。

「颯真……。叔父さんも私も分かってるの。昨日、芽衣が千奈ちゃんにしたことは、あまりにもひどかった。私たちの躾がなってなか...

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