第38章

小林琴音はすぐさま、火消しめいた釈明の投稿を更新した。

「ご心配いただきありがとうございます。何か良いご報告ができる時は、いち早く皆さまにお伝えします」

いかにも隙のない返答。けれど実態は、核心を外しているだけ。

ひと言で否定できる話なのに、わざと余白を残して、憶測と妄想の居場所を増やした。

「ホントぶりっ子!」電話の向こうで千鳥結亜が吐き捨て、続けて星川千奈に訊いた。「これ、マジなの?」

「うん」星川千奈は短く答え、車のキーを掴んで外へ出る。「昨日の夜、家に連れて帰ってた」

千鳥結亜が黙り込む。

その沈黙を埋めるように、千奈が言った。

「結亜。あなたのとこ、住まわせてもらっ...

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