第216章

「まともになれ、天宮和人。彼らには手が出せなくても、こんなに近くにいるあなたなら、私がどうにかできるわよ!」

ネットのコメントや投稿の炎上が激しくなるにつれ、好き放題な憶測が飛び交い、ありとあらゆる所謂証拠が乱舞していた。

星谷由弥子は、彼らが流すデマなど全く意に介していなかった。偽物はどこまでいっても偽物なのだから。

彼女が心を痛めたのは、悪意ある者たちの先導によって、星谷由弥子の大切な人々への誹謗中傷が始まったことだった。

その発端は、星谷由弥子が17歳の時に完成させた一枚の絵画——『天使』。

その絵は、天使に対する従来のイメージを一新し、老人に直接焦点を当てたものだった。

...

ログインして続きを読む