第217章

「桃華、もっと食べなさい。最近こんなに痩せてしまったんだから、何か食べて栄養をつけないと」

早朝から、上原夏尾は意気揚々と、家政婦が用意した食材を持って病室にやって来た。

上原桃華はテーブルいっぱいの食事を前に、わざと不思議そうな顔をして尋ねた。「夏尾兄さん、最近何か良いことでもあったの? もしかして、兄さんが兄さんのプロジェクト推進を認めてくれたとか?」

「いや」上原夏尾の顔に浮かんだ笑みが、一瞬気まずそうに固まる。上原桃華が今口にしたプロジェクトは、彼の最近の悪夢だった。

普段は物分かりの良い上原健介が、彼のプロジェクトとなると、あれこれと粗探しをしてくる。彼がどれだけプロジェク...

ログインして続きを読む