第221章

一口飲みにしようとしていた星谷由弥子の動きが止まった。

似たような言葉を耳にしたことがないわけではない。ただ、彼女の中で天宮和人の占める位置は特別だった。

それゆえに、その言葉がもたらす効果もまた、違ったものになる。

「天宮和人、あなた、私のこと好きになった?」

星谷由弥子は唐突に問いかけた。

そのあまりにストレートな言葉に、天宮和人の動きが止まる。

「何を馬鹿なことを」

しばらくして、天宮和人はようやく自分の声を取り戻したようだった。その声はどこか冷ややかで、人を千里の彼方へと突き放すかのようだ。

「もう取り繕うのはやめたら? あなたはただの天邪鬼なんだから」

星谷由弥子...

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