第231章

「出鱈目だ、全部出鱈目だ! 母さん、あんた俺の母親だろ、なんでだ? なんで星谷由弥子に味方して、嘘までついて実の息子を陥れるんだ!」

 星谷邦男は狼狽した。まさか老夫人がこの場に現れるとは夢にも思っていなかったのだ。

 ましてや、誰よりも『星谷グループ』を重んじてきた彼女が、衆人環視の中で全てを洗いざらい暴露するなど、予想だにしていなかった。星谷邦男の瞳は、動揺と恐怖で激しく揺れ動く。

 そして、さらなる絶望が彼を襲った。

「星谷邦男。お前が私の実の息子であるという情けがあるからこそ、この私が自ら暴くことにしたのです。私たちが犯した罪を、これ以上孫の代に背負わせてはなりません。もし私...

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