第311章

星谷由弥子は自責の念に駆られ、やるせなさそうに頷いた。

「ええ、分かってるわ。だからこそ申し訳なくて……私のせいで、彼らは……」

彼女の心は本来、鋼のように強い。これほどまでに弱音を吐く姿は、極めて稀だった。

三富冷夏は意外そうに彼女を見つめる。

「よしなさいよ。そんな弱気なあなた、見慣れないわ。とりあえずホテルに戻って休んで。明日の昼には手続きが完了するから、そうしたら空港まで安全に送り届ける手筈を整えるわ」

その言葉を聞いて、星谷由弥子はようやく安堵の息をついた。

「ええ、ありがとう。先輩にお任せするわ」

翌日の夜。天宮和人のプライベートジェットが、帝都の某所にある隠密空港...

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