第315章

SEALは感極まって目を潤ませ、何度もお礼を口にしながら、まるで子供のように弁当箱を抱え込んでいた。

星谷由弥子はPCの前に座り直し、暗号化された通信チャンネルを開いて、その解析作業を続行する。

傍らではSEALが一心不乱に食事をしながら、星谷由弥子の手元を見つめていた。

しばらくして、彼はようやく口を開く。

「ところで先生。もう一つ情報があるんだが……『天堂島』って名前が、非合法な通信記録に何度も出てくるんだ。残念ながら追跡できた情報は少ない。もう少しあれば、天堂島内部の人間についても洗えたんだが」

SEALは声を潜めてそう呟いた。

星谷由弥子の静かな視線が、モニター上の乱数と...

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