第326章

星谷由弥子はそれ以上追及しなかった。ただ、その言葉の裏には、彼女が未だ触れられずにいる何らかの手がかりが潜んでいるような予感を覚えただけだ。

しばしの沈黙の後、ライトは背を向けたまま通信ボタンを押し、低い声で命じた。

「彼女を休憩室へ。次の指示を待て」

扉が開き、部下が足を踏み入れる。

星谷由弥子は無言のまま、指揮室を後にした。ただ、出口で一度だけ足を止め、ライトを振り返る。

「期待を裏切らないでほしいわね」

扉が閉ざされた刹那、ライトは大画面の地図へと向き直り、眉根をゆっくりと寄せた。

「天堂島……お前たち、俺の背後で一体どれだけのことを隠している?」

休憩室とは名ばかりの...

ログインして続きを読む