第330章

大柄な男たちに引きずられるようにして、デインが部屋へと連行されてきた。

膝裏を容赦なく蹴り上げられ、ドサリと無様に床へ這いつくばる。かつては組織内でもそれなりの地位にあり、顔も利いた男だ。だが今の彼は、額に玉のような脂汗を浮かべ、顔を上げた瞬間にライトの視線とぶつかると、自身の体を抱くようにしてガタガタと震え出した。

「ライトさん……俺……」

デインの歯の根は合わず、まともに言葉を紡ぐことさえできていない。

ライトの胸が激しく上下する。五臓六腑が煮えくり返るような怒りが全身を駆け巡った。彼は猛然と腕を振り上げ、この裏切り者を一撃で葬り去ろうとする。

「殺したところで、あなたの手が汚...

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