第351章

養殖場での一件。決定的な証拠が紛失したことで、騒動は無理やり揉み消された。

国家安全保障局の人間は、現場に規制線を張っただけで撤収した。対外的には「捜査継続」と発表しているが、それが単なるポーズであることは誰の目にも明らかだった。

あの若い士官だけは諦めず、池の水をすべて抜いて泥をさらい、底に何が埋まっているかを確かめたいと上申した。

だが、報告書は黙殺された。上層部は直接的な証拠がないこと、人手と予算の浪費、さらには社会的不安を煽る可能性があるというもっともらしい理由を並べ立て、即座に却下したのである。

肝心の魚にいたっては、検査結果はさらにデタラメだった。すべての数値が正常すぎる...

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