第352章

その時、金髪の声が再び轟いた。まるで宝くじに当たったかのような興奮ぶりだ。

「特大ニュースだ! 上原桃華が逃走に使ったヘリ、その最後の信号をひっ捕らえたぜ! 強力なジャミングかましてやがったが、残りカスから引っこ抜いてやった。目的地は九九・九九パーセント、海狼岬だ! それと! 海狼岬研究所の外周カメラもいくつかハッキングした。核心部は無理だったが、ボケボケの映像に……いたんだよ……子供らしき影が!」

夏菜!

星谷由弥子は天宮和人の腕から弾かれたように飛び出した。電流が走ったかのように、硬直していた体に爆発的な力が漲る。

「映像を!」星谷由弥子は低く唸った。その声には、噴火寸前の火山の...

ログインして続きを読む