第364章

星谷由弥子の指が、送信キーの上で凍りついたように止まっている。

モニターの青白い光が、血の気の引いた彼女の顔を照らし出し、同時にドアのところに立つ強張った人影をも浮かび上がらせていた。

プログレスバーの数字は、まるで死へのカウントダウンだ。数字が跳ね上がるたびに、彼女は奈落の底へと一寸ずつ突き落とされていく。

天宮和人の問いかけは静かだったが、淀んだ水面に重く沈み込み、波紋さえ広げず鈍い音だけを響かせた。

「答えろ」

彼は部屋へ入ってきた。その一歩一歩が、星谷由弥子の心臓を踏みしめるようだった。

彼は彼女の顔を見ようともせず、視線をただ一点、あのUSBメモリに釘付けにしていた。『...

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