第389章

雲間を裂くように、朝一番の光が差し込む。

星谷由弥子は夏菜の手をしっかりと握り、天宮和人と共に、今まさに離陸しようとするヘリコプターの傍らに立っていた。

眼下には、戦火に洗われた森が広がっている。

背後では、暁がオフロード車に凭れかかり、タバコに火を点けていた。

「これからどうするつもりだ?」天宮和人が彼に問う。

「休暇でも取るさ。誰も俺を知らない場所で、バーでも開く」

暁は煙の輪を吐き出した。

「案外、そのうちあんたらの隣に越すかもしれんぞ」

星谷由弥子は振り返って彼を一瞥したが、言葉は発さず、ただ静かに頷いた。

感謝に、言葉は不要だ。

ヘリのローターが巻き起こす猛烈な...

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