第391章

社長室の空気は淀み、エアコンの吹き出し音だけがやけに耳障りに響いていた。

万田光山、斉藤國武、森島さん。三人はただ無造作に立っているだけだが、まるで三つの巨峰のように、広々としたオフィスを息苦しいほどに圧迫している。彼らが落とす影の中に座る星谷由弥子は、その存在がさらに儚く、頼りなく見えた。

「ふざけるな! まったくもって言語道断だ!」

万田光山の怒号が洗練された室内に轟き、鼓膜がビリビリと痺れる。由弥子の肩を叩こうと手を伸ばしかけたが、彼女が壊れてしまいそうで躊躇い、指先を宙で泳がせた後、勢いよくオフィスの豪華な調度品を指差した。

「この骨と皮ばかりになった姿を見ろ! こんな役にも...

ログインして続きを読む