第400章

「お前らごときが、役員会を口にする資格があるとでも? 村上会長が先月、持ち株を息子に譲渡したことも、木下の投資の軸足が不動産から新エネルギーに移ったことも知らんのだろう? それとも何か、お茶を贈って、優雅にアフタヌーンティーでも付き合えば、彼らを味方につけられるとでも本気で思っているのか?」

 上原薫也と上原鳥羽の顔は屈辱で瞬時に赤黒く染まり、唇をわなわなと震わせるばかりで、言葉が喉に詰まって出てこない。

「失せろ」

 上原健介はその一言だけを吐き捨てると、彼らには一瞥もくれず、巨大なフロアウィンドウへと背を向けた。冷たく、拒絶的な背中だった。

「気が変わらないうちに、その女を連れて...

ログインして続きを読む