第403章

ロサンゼルス、ビリフ荘園。

都市の夜景を一望できる豪邸の中で、電話が乱暴に切られた。

上原薫也の表情は、苦虫を噛み潰したように歪んでいる。彼はスマートフォンを革張りのソファに叩きつけた。高級な革が衝撃を吸収し、その鈍い音が室内の静寂をより一層際立たせる。

「兄さん、どうだった?」

上原鳥羽が焦燥しきった様子で、その場をうろうろと歩き回る。

上原薫也は首を横に振った。その声には、隠しきれない敗北感と悔しさが滲んでいた。

「駄目だ。コネのあるPR会社、メディア、金さえ払えば何でも書くゴシップ屋……どこに連絡しても、『星谷由弥子』の名前を出した途端に電話を切られる」

「そんな馬鹿な!...

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