第414章

彼は怒るそぶりも見せず、ただポケットからスマートフォンを取り出した。画面が明るくなり、帝都の地図が浮かび上がる。そこには、さらに二つの赤い点が記されていた。

「帝都西郊の『ノア研究所』だ。金次第で動くが、技術は世界トップ3に入る」

彼は指を滑らせ、別の場所を指し示す。

「南区の『明徳バイオ』。国立科学研究所がバックについている。創設者は堅物の老学者で、権力との癒着を何より嫌う。この二つは、まさに水と油だ」

彼はスマホをテーブルの中央に滑らせた。

「今から行くぞ。まだ信じられないなら、帝都中の機関を一つ一つ回ってやる。お前が信じるまでな」

星谷由弥子は彼を凝視した。

その顔に嘘や...

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