第420章

「いいか、そんなこの世の終わりみたいな顔をするな。俺と斉藤師匠、それに万事師匠とで、ちょっと遊びに出かけることにした。お前のくだらないゴタゴタは、俺たちが帰ってきてから聞く。もし気が咎めるなら、その上原桃華とかいう女の顔でも徹底的に叩き潰して、俺たちの溜飲を下げてくれ」

「分かりました、先生」

斉藤國武との通話は、それよりも遥かに短く、重みがあった。

「いいか小娘、身の潔白を証明しようなど愚の骨頂だ。やるなら根源を断て」

斉藤國武はそれだけ言い捨てて、電話を切った。

星谷由弥子はスマホを置き、師匠たちを巻き込んでしまったという罪悪感が、より冷徹で硬質な力へと変わっていくのを感じた。...

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