第453章

X市の金融界に、突如として厳冬が訪れた。

早朝、天宮グループの株価は断崖絶壁を転がり落ちるように急落し、奈落の底へと突き進んだ。

「天宮社長、寄り付きから十分も経っていませんが、『星川テクノロジー』がストップ安です!」

風岡の声が強張る。彼はタブレットに映し出された、奈落へ向かう不吉な緑色の直線を死に物狂いで見つめていた。

星川テクノロジー。それは天宮グループが最も心血を注いできたAI子会社である。すでに上場審査を通過し、来週にはナスダックへの上場を控えていた。天宮和人が数年かけて布石を打ってきた結晶であり、天宮グループの今後十年を担う成長エンジンだ。

だが今、上場前夜にして、その...

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